モノの哀れ

なんとか梅雨入りギリギリで間に合ったベーコン作り。その出来は本当に最高だ。

梅雨入りしたので、水が大好きなバラはつぎつぎと花を咲かせる。
バラの木が数本あるだけで、こんなに楽しめるとは知らなかった。



外で咲かせて家を飾るのもイイが、ウチの中にいる間は見られないから、せっせと花を摘んで
家の中で飾る。
毎日、新しいキレイなバラが咲くから、花瓶がいくらあっても足りない。

花瓶と言えば、都内に住んでいた頃は、街に出る度にありとあらゆる花瓶を目にする。
花瓶は花を飾るよりも、その陶器の美しさに惹かれてすぐ欲しくなる。
釉薬の実験代わりに小さな一輪挿しを使うのか、出物の一輪挿しを見つけるとすぐ買ってしまう。

しかし、買い集めた花瓶に花が挿される事は無い。花瓶に挿すために花を買った事など無いし、
大体高くて切り花なんか買った事無い。
そんな飾られる事はあっても、使われる事の無かった花瓶は、フリーマーケットで売りに出されるか、
家の前に「ご自由にお持ち下さい」の看板と共に出されて、そのうち消えて無くなる。

一体どれ程の花瓶を買って、どれ程の数捨ててきたか。なんたるモノの哀れなり。

今は、花が咲くのに花瓶が追いつかない。
これが、花瓶の本当の姿なんだな。　花を生かしてくれる。