ブルージャイアント [田舎暮らし]
1ヶ月の長きに渡り、寝ながら計画した日本史に残る大工事。
それを僅か1ヶ月と言う短期間で見事にやり遂げた。
達成感と充実感。そして少しの疲労感を感じながら、久し振りの我が家の
長椅子の感触を楽しんでいた。
ハズが・・・
正月が明けたにも関わらず、まるで長椅子に縛り付けられた如く動く事も無い。
この世で最も美味しい餅は、アレルゲンで口にする事が出来ず。気付くと
親子で、重ね餅になったままピクリとも動かなくなっていた。
「オトーサン。オトーサン」
一番はじめに気づいたのはカワイイ可愛い犬だった。
「オトーサン。オトーサン」
「だれじゃ。ワシのすねを引っ掻くのは、だれじゃ」
「オトーサン。私です。息子のブリックです」
「なに?ブリック? ワシに息子なんかおらんぞ」
「オトーさん。私はアナタに可愛がられていた犬のブリックです。お忘れですか?」
「おお、そうじゃ。ワシが可愛がっておったブリックじゃ。一体慌ててどうしたのじゃ」
「オトーさん。まだお気付きになりませんか。大変な事になってます」
「なにー?大変な事じゃとー?」
そうです。実はその時大変な事になっていたのです。
それは・・・・・・
おっきくなっちゃった!
おしまい。