農家の鉄人 [田舎暮らし]
ここへ来て丸四年。
五年目に突入だ。
五年にもなると段々人も本性が出ると言うか素が出ると言うかバレると言うか、まあそれはお互い様。
2018年の夏は異様な暑さだったが、実は秋から気象は異常で冬物野菜、特に白菜なんか全滅。
価格は高騰したらしい。
我が家の前の畑は、体躯隆々頑健なる90過ぎのおじいさんが広く耕していて、毎年毎年
「オレは今年でハタケはヤメンダ」と言うやめるやめる詐欺のおじいさん。
辞めると言って一向に辞めず元気に働いている。
そのおじいさんの畑の白菜が未だ小さいのに10個ばかり盗まれた。
こんな事は畑を初めて以来初めてだと言う。
「欲しければ言えばいくらでもやるのに、なあ」
呼び止められて「なあ」と言われて、妻は本当に困惑したらしいのだが、
我が家に帰ってきてから「あれは絶対人を疑ってるよ」と憤慨している。
何をどう言われたのか、どんな調子で言われたのかは分からないが、普段そんな受け取り方しないのに
珍しく怒っていた。
そんな調子で言われたのかな。
そして立て札が立った。
家の外ではじいさんにマウンティングされたが、我が家では犬が甘えてマウンティング。
「飼い犬にマウンティングさせちゃいけないんだよ」まあその話には一理あるが、この犬の場合は別。
ようやくヒトと言う生き物を信用し始めたところだから、向こうもドコまでやれば怒られるか
試している所だ。
「あーブリちゃん。手が温かくて気持ちイーなー」
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